神社神道の豆知識

祭りについて

 神社での祭りは、農耕(米作り)を中心とした祭典が最も重要とされてきました。毎年春にその年の五穀豊穣、国家安泰を祈る祈年祭。11月に行われる天皇陛下が新穀を神々にお供えされる新嘗祭などがそれです。我が国では、天照大御神が皇御孫命(すめみまのみこと)の降臨に際して、高天原で育てられていた斎庭稲穂をお授けになったという神話にもとづき、このご神恩に感謝する祭が厳粛に連綿と行われてきています。

 また季節の節目でいうと、正月の歳旦祭に始まり、節分、大祓など。さらに建国記念祭や天皇誕生祭、国や皇室に関係した祭典など1年を通して斎行されています。
 一般の皆様のためには、人生儀礼の祭り(安産・初宮・七五三・厄払い等)や個人祈祷(交通安全・合格祈願・病気平癒等の祈祷)がありますし、神前での結婚式のほか、地鎮祭・竣工式・神棚祭など神社外での祭りもあります。

 私たち日本人は、日頃の生活の全ての営みに神々の存在を感じ、感謝の念を絶えずもって暮らしてきたことで、その信仰から様々な祭りと日本の心を継承してきました。

・神輿渡御について
 年に一度、例祭などの時に神様が神輿や山車にお遷(うつ)りになり、氏子の手によりその地域を巡行します。この祭りにより神と人が一体となり、人々は祭りを通して活気を取り戻し、神様はその姿を見て喜び、その地域と各家々に御神徳を与えて下さると信じられてきました。
 祭りが地域の活性化に果たす役割は、今も変わらず受け継がれています。


・節分行事について

 節分は季節の移り変わるとき、立春・立夏・立秋・立冬の前日をいいます。いつのころからか一年の四季の始まりを重視して、今日では「節分」といえば春の節分のことになりました。
 古くは中国で行われていたもので、大儺(たいな)と呼ばれ、節分に行う悪疫邪気祓いの行事で、「鬼やらい」ともいいます。文武天皇の御代(706)初めてこの行事が執行れ、その後、十二月晦日の夜に桃の弓と葦の矢で都の四門から鬼(疫病の原因)を追い払い、一年の疫鬼を祓って新年を迎える宮中の行事でした。
 室町時代以降、神社や民間でもこれに習うようになり、長い時の流れの中で、豆をうって鬼を祓う「豆まき」が節分の行事として一般に広がりました。


・大祓(おおはらい)について
 常に清らかで生活できるよう、自らの心身の穢れ、災いのもととなる罪・過ちを祓い清めることを目的としています。この行事は神話の禊祓(みそぎはらい)を起源とし、宮中において古くから行われてきました。中世以降各、神社で年中行事の一つとして一般にも普及しました。
 
大祓は年二度行われ、6月の大祓を夏越(なごし)の祓と呼び、茅の輪(ちのわ)をくぐり、人形(ひとがた)を用いて身についた半年間の穢れを祓い、無病息災を祈ります。12月の大祓は年越の祓と呼ばれ新年を迎えるために心身を清めます。             
                                               関連:夏越の大祓


・雅楽について
 
 例大祭や結婚式など神社での神事では、歌や舞を伴う
「神楽」(かぐら)や、楽器のみの演奏を行う「雅楽」(ががく)があります。
 神楽は神話の天の岩屋の段で、その前において天鈿女命(あめのうずめのみこと)が神がかって舞った歌舞を起源としています。
 雅楽は中国や朝鮮から伝来したもので、大宝元年(701)には宮中に雅楽寮という役所が出来ました。平安時代には演奏の形式や、楽曲が日本の文化に合うように改められ、その後一般の社寺でも演奏されるようになりました。

・直会(なおらい)について
 祭りの後に、神前に供えたものを神職をはじめ参列者みなさんで戴くことを
「直会」といいます。
 神前にお供えして神様が召し上がった物を私たちが戴くことで、神様のご加護や恩恵を体内に戴き、この共食により神と人が一体となれると考えられてきました。簡略されたものとして、
御神酒を戴くことが一般的になっています。

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